レーザー加工をおこなう上で「あると便利」な加工補助サプライツール、それがマスキングテープです。
レーザー加工を施す素材・材料やアイテムをレーザー加工機内に固定したり、加工時に発生する粉塵や汚れなどから素材を保護するためなど、レーザー加工では非常に出番の多いサプライツールです。
マスキングテープを貼って加工するのと貼らずに加工するのとでは、出来上がった加工品・アイテムのクオリティに大きな差が生じます。
今回はLASER STYLEで扱っているマスキングテープをご紹介。
またどのようなケースでマスキングテープを使用すると良いのか、具体的なシチュエーションを加工動画も交えてご案内いたします。
3Mマスキングテープ
マスキングテープといえばこの黄色いタイプのものを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しっかりとした接着力があるため素材を仮止めや固定したりするのに最適なマスキングテープです。
その上剥がしても素材自体に粘着残りが殆ど無いので非常に使いやすく重宝します。
LASER STYLEでは15mm幅・50mm幅・100mm幅の3サイズをご用意。用途に応じてお選びいただけます。
アプリ粘着マスキング
大きい素材などをマスキングしたい場合、上記の3Mマスキングでは幅が細すぎて困難です。
このアプリ粘着マスキングは100mm幅・200mm幅・300mm幅と大判サイズなのが特長。これが以外と他では手に入らないんです。
3Mマスキングに比べると弱粘着となっており、デリケートな素材にも使用出来るのが特長。しっかりと貼りたい場合はヘラなどでこすってあげれば、しっかりと貼り付けることも可能です。
汚れやキズから素材を守る
レーザー加工によって発生した削りカスによる粉塵汚れや素材の油分(ヤニ)が素材の表面に付着して取れなくなってしまったり、熱による焦げで素材自体を傷つけてしまう可能性もあります。
マスキングテープを貼れば、その粉塵汚れやヤニ汚れ・焦げから素材の表面を保護することが可能です。元々粉塵やヤニ汚れが発生しにくい素材でも、深く彫刻を施す際など高出力で加工をおこなうと思った以上に汚れが発生するのでマスキングをして加工した方がよいでしょう。
動画内で加工しているシンセティックレザーシートは通常削りカスが少ないため、マスキングをせずに加工することが殆どなのですが、今回は彫刻に深さを出したかった為強力な出力で彫刻をしています。そのためいつも以上に発生する粉塵汚れから素材を守るためにマスキングをおこなって加工しています。
素材を固定する
素材にレーザー加工をおこなう際、大事なのは「平面を保つ」ことです。
二層板やアクリル板・シンセティックレザーシートなどの素材が反ってしまったり、たわんでしまったりしてしまうと加工ムラが発生してしまいます。
その場合はマスキングテープでしっかりと加工機内に固定して平面が保てるようにしてあげましょう。
紙や皮革素材といったデリケートな素材もマスキングテープであれば素材にダメージを与えませんので効果的です。
ペン用の無地紙箱をレーザー加工する際にマスキングテープで固定をしています。
レーザー加工機内に加工対象をセットする際に安定しなかったり、たわんで平面が取れない場合は動画のようにマスキングテープで固定してあげましょう。マスキングテープであれば紙素材にもダメージを与えません。
色入れ加工時のマスキング
素材をレーザー彫刻し、その部分に塗料で色入れをおこないたい場合にはマスキングが必須です。
加工前にあらかじめマスキングテープを貼ってその上からレーザー彫刻。彫刻した部分=マスキングが除去された部分に塗料で色入れ加工をおこないます。
しっかりと着色したら周りの必要ないマスキングテープを剥がして出来上がりです。
塗料が半渇き程度でマスキングを剥がすのがキレイに仕上げるコツです。
動画内では本革素材にレーザー彫刻&色入れをおこなっています。それ以外にもアクリル板や木板材などにも同様の方法で色入れ加工が可能です。
面積の大きい板材などに色入れをしたい場合は、LASER STYLEで扱っている幅広タイプの「アプリ粘着マスキング」が有効的です。
様々なシチュエーションで大活躍のマスキングテープ。CO2レーザー加工において非常に便利なサプライツールです。
皆さんもレーザー加工の効率アップ、クオリティアップにマスキングテープをお役立てください。